おしゃぶりの使用
おしゃぶりを使っているお子さんも多いと思いますが、
このおしゃぶりに関する研究もいくつか行われていました。
それは、
「生後4週から1歳の子どものお昼寝などの入眠時におしゃぶりを使用することで乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防効果につながる可能性がある」[1-3]
というものでした。
SIDSの原因は明らかにされていませんが、赤ちゃんの間は呼吸するのを忘れることがあり、
その無呼吸状態が原因の一つではないかという説があります。
その呼吸を忘れることを防ぐために、このおしゃぶりが有効になりえるということでした。
おしゃぶりの悪影響としては、
中耳炎や歯並びの悪さがあげられる[4]そうですが、
中耳炎は特に生後6か月以降、歯並びは特に2歳以降に引き起こされる可能性があるとのことでした。
そのため、生後1~6か月の時期の子どもにおしゃぶりを使用することは、精神的安寧だけでなく医学的にも有益みたいですね。
参考文献:
[1] Mitchell EA, Blair PS, L’Hoir MP. Should pacifiers be recommended to prevent sudden infant death syndrome? Pediatrics. 2006;117(5):1735-1758.
[2] Callaghan A, Kendall G, Lock C, Mahony A, Payne J, Varrier L. Association between pacifier use and breastfeeding, sudden infant death syndrome, infection and dental malocclusion. Int J Evid Based Health 2005; 3(6):147-167.
[3] Hauck FR, Omojokun OO, Siadaty MS. Do pacifiers reduce the risk of sudden infant death syndrome? A meta-analysis. Pediatrics. 2005;116(5):e716-723.
[4] Sexton S, Natale R. Risks and benefits of pacifiers. Ann Fam Physician. 2009;79 (8): 681-685.