パパママができる子どもの看護

咳が出るとき

咳が出る原因は、感染で気管支が炎症をおこしている時、冷たい空気を吸った時、異物が入った時などがあります。特に感染が考えられるときは咳が続いてなかなか夜も寝れず、息苦しくて泣くこともあります。病院に行くことは前提ですが、パパママがしてあげることもありますので、咳が続いているときにはやってみてください。

1布団やクッションを使って上半身を起こす

布団やクッションを使って上半身を起こす

咳が出ているときには、横にするとよけいに咳き込みやすくなります。寝かせるときは布団やクッションなどで上半身を起こしてあげると呼吸が楽になります。

2枕には気をつける

枕には気をつける

咳だけでなく熱も一緒に出ているときには氷枕などを頭に置きますよね。その場合、頭が前かがみの状態になって、気管が狭くなってしまい、息苦しさの原因になってしまいます(いびきの原因にも)。枕をはずしたり背中にタオルを置いてあげたりして首がまっすぐになるように体勢を整えてあげましょう。

3背中をトントンする

背中をトントンする

咳で苦しそうなときには、背中を軽くトントンすることで、痰が取れやすくなります。トントンするときには少し手をすぼめて叩いてあげるのがポイントです。

4咳の時に軽く胸を支える(5歳くらい~)

咳の時に軽く胸を支える(5歳くらい~)

普段呼吸をする時には、横隔膜、お腹の筋肉、助骨周辺の筋肉をつかっています。特に、咳をする時には、それらの筋肉を一気に使うので咳が続いていると、筋肉を使いすぎてしんどくなります。
咳が出るときに、胸元の筋肉を補助するつもりで、軽く胸を支えてあげると、咳をするのも楽になります。タイミングとしては、胸に力が入るときに支えます。

  1. 1一気に息を吸う
  2. 2胸に力が入る(このときに胸をささえてあげる)
  3. 3咳が出る

5加湿をする

加湿をする

空気が乾燥すると気道の粘膜が乾燥して咳が出やすくなります。湿度50%を目安に加湿しましょう。お湯をためたお風呂の空間はしっかり加湿がかかるので、お風呂に入る目的ではなく加湿する目的で服を着たままでお風呂の空間に10分ほどいるのもいいでしょう。

6咳き込みが落ち着いたときは水分を取って喉を潤す

咳き込みが落ち着いたときは水分を取って喉を潤す

お茶や水を飲んで喉を潤すことで痰が切れやすくなります。むせるときは水分をスプーンで少しずつあげるほうがいいでしょう。

7タバコの煙は避ける

タバコの煙は避ける

咳が出ている時の、タバコの煙は100%悪化する原因です。換気扇の下で吸っても外で吸ったとしても衣服や息で臭いがついているので害に変わりありません。「吸いたい」というだけの単なる欲求で子どもを苦しめることはやめませんか。

8なるべく外出は避ける

なるべく外出は避ける

熱が出ているときもちろんですが、熱が下がっても咳が出ているなら2~3日は家でゆっくり過ごしましょう。熱が下がっても体力が回復していないですし、咳は一回するごとに2キロカロリーを失うと言われています。まだまだ体力を失いやすく抵抗力が低い時期なので、外で別のウイルスにかかる可能性があります。どうしても外に行かないといけない場合はせめて人混みは避けるようにしましょう。