子どもは消化機能がまだ未熟なので、食べ過ぎたりお腹が冷えることで下痢をすることがあります。
しかし、急性胃腸炎の場合は普段より回数も増えます。下痢は肌に与える刺激が強いので、お尻のケアが必要になります。
1オムツはこまめに変える
下痢は健康な便よりも肌に与える刺激が強いので、お尻がかぶれやすくなります。下痢が続いている場合はできるだけこまめにおむつを替えましょう。
2お尻を拭くときの注意
市販のおしりふきには乾かないようにするような成分や殺菌成分が入っていたりします。お尻が下痢で荒れて傷ついているときにはそういった成分が刺激になって痛い場合があります。お尻を拭くときは以下のやり方で拭いてあげると刺激がましになります。
床の場合
- 複数枚のティッシュや脱脂綿を水に濡らして拭く
- 個封装されている清浄綿を使って拭く
- 便をつまむようにして取る
- 押し拭きをする(摩擦刺激を防ぐ)
3臀部浴(お尻を洗う)
下痢が大量だったときには背中まで下痢が付くことがあります。また、下痢が続いているときにはお尻が気持ち悪くなります。そんなときは拭くよりもお尻(や背中)だけを洗う臀部浴(でんぶよく)で洗い流してあげましょう。下痢も取れますし、さっぱりして気持ちよくなれます。タオルで拭くときも、ゴシゴシではなく優しく拭いてあげましょう。
4一作業ごとに手を洗うこと
おむつを替えた時だけでなく、子どもの世話をしたあとは手にウイルスが付着しています。家族の方が感染しないよう、医療者が行う衛生的手洗いを参考にして、しっかり手を洗いましょう。
- 1手指を水で濡らす
- 2石鹸や石鹸液を適量手に取る
- 3手のひらをすりあわせて泡立てる
- 4手の甲を片方の手の平でもみ洗う
- 5指を組んで両手の指の間をもみ洗う
- 6親指をもう片方の手でもみ洗う
- 7指先をもう片方の手でもみ洗う
- 8両手首をもみ洗う
- 9流水ですすぐ
5ミルク・母乳はいつもどおりでOK
下痢の時だからといって、ミルクの濃度を薄める必要はありません。母乳もいつも通り飲ませましょう。