お知らせ

研究が採択されました

看護系研究論文のなかでもトップジャーナルであるJournal of Advanced Nursingに、
私の研究が採択されました。

対象者の選定としては、
小児科外来に受診した際の子どもの重症度(グラスゴーコーマスケール)が「軽症」であり、
受診後に帰宅となった子どもの親を対象としています。

その選定対象者のうち、救急車を使って来院した場合を「軽症にもかかわらず救急車を利用=不要な救急車利用」と設定しました。

このように、こどもが軽症にもかかわらず救急車を呼ぶ親の心理的要因は何なのかについて明らかにした研究です。
その要因とは、親の不安ではなく「不確かさ」が原因であった(odds比=3.4倍)と結論付けています。
つまり、ただ単に不安なのではなく、子どもの状態がよくわからないといった感覚がそういった行動に結びついている。
ということは、医療者は親の不安に対して対応していくのではなく、
不確かさについて対応していくべきだと示唆しました。